刈谷市の人口の将来展望!どうなるの?
刈谷市の総人口は令和3年7月1日現在、15万2756人です。これまで一貫して増加してきましたが、2008年(平成20年)のリーマンショック以降、人口増加は鈍化傾向にあります。
東京都では総人口は2025年でピークを迎えたのち減少に転じる予測がされています。今から、4年後です。東京都の区部では、2030年をピークに人口減少に転じる予測です。
刈谷市の場合、2030年をピークに減少に転じると予測されています。9年後にピークを迎え、40年後には1万人も減少する予測です。
知立市の人口が7万2203人(令和3年7月1日)ですから、1万人の減少って結構すごい数です。
刈谷市の人口動向は、不動産価格にも影響がありますので、人口の現状分析したデータを見てみましょう!
少子高齢化の進行
刈谷市の総人口を年代によって分析した結果を見ますと、生産年齢人口(15歳~64歳)の割合が減少し、老年人口(65歳以上)の割合が増加しており、平成27年時点ですでに約5人に1人が高齢者となっています。
緩やかに少子高齢化が進行しています。
世帯数と世帯の小規模化
子育て世帯(30歳前後)の転出が多い
刈谷市外への転出者と、刈谷市内に転入してくる人を見ると、近年は刈谷市に転入してくる人の方が多い、転入超過で推移しています。転入者がおおよそ7000人弱に対し、転出者が約6500人です。
近隣の市町と転入・転出の動向を見ると、豊田市・知立市・高浜市からは転入超過で、刈谷市に入ってくる人口の方が多くなっています。逆に名古屋市・安城市・岡崎市・西尾市・大府市・東浦町・豊明市へは刈谷市から転出する人口が多くなっています。
人口を年齢別で分析すると、子育て世帯30歳前後で、小学校入学前の未就学児(1~5歳)の人口が減少していることから、子育て世帯が市外に転出していると考えられ、子供が小学校に入学する前に、マイホームを刈谷市外に購入する傾向がうかがえます。
刈谷市の不動産価格が高止まりしているのも、市外で不動産を購入する要因の一つになっていると思います。
2060年に総人口16万人維持をめざす。
刈谷市では出生率の向上と子育て世帯の転出抑制を図り、人口16万人の維持を目標にしています。
出産・子育てに関する意識調査では、愛知県では「結婚意思のある独身者の割合」が女性では全国平均84.7%に対し、92.1%と高いのに対し、男性は全国平均86.3%に対し84.7%と愛知県の男性の結婚意思が低くなっています。
また、30歳未満の妻が理想の子供の数を生まない理由としては、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」が、83.3%と経済的な理由が圧倒的に多くなっています。
「夫の家事育児の協力が得られないから」が、12.2%です。
「家事協力を得られないから」という理由より、「育児・教育費にお金がかかりすぎる」という経済的な理由の方がとても多いので、
子育てや教育資金が家計の負担にならないような思い切った政策をしないと、出産数は伸びないかもしれません。
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