境界トラブルは契約不適合責任になる？

不動産を購入するとき、隣地からの越境物がないか、境界が確定しているか、隣地所有者との間に境界に関する紛争がないかといった事項や、どんな人が住んでいるか、奇声を発する人がいないかなど、近隣地との関係は買主にとっては大きな関心ごとです。

実際に隣地所有者との間で、具体的に境界に関する紛争が生じていたにもかかわらず、これを隠して売買した場合には、契約不適合責任が認められると考えられます。

この場合、売主は買主に対して、補修や代金減額、損害賠償や解除といった契約不適合責任を負います。

近隣地との関係で下記のような事例は、契約不適合が認められると思われるケースです。

①土地の擁壁等が隣地に越境している場合

②建物・工作物の基礎の越境

また近隣との関係で、隣人による建築妨害や脅迫的な言葉が瑕疵と認められた判例があります。東京高裁　平成２０年５月２９日判決　

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