分譲地は地域の住民を優先する!
弊社では宅地分譲をする際には、地域の皆様にも喜んでいただけることを心がけています。
弊社の福釜の分譲地の西側の道路は道幅が4m未満の42項道路です。
道幅が狭いうえにNTT柱や所有者不明の木柱、コンクリートの柱が入っており、車で通行するには邪魔になっていました。
42項道路はセットバック部分を安城市に寄付採納する条件で、従前の土地所有から購入しました。市にセットバック部分を寄付するので、測量代は市が負担します。従前の土地所有者には、測量代がかかりませんでした。(調査費用と市への申請代は測量士に払いました)
これで、道幅が少し広がりました。
それでも、道路に埋設されているNTT柱などがあるため、通行しにくいのは変わりません。
道路部分に埋設されているNTT柱は弊社負担で、分譲地内へ移動することにしましたが、問題は所有者不明の木柱とコンクリート柱です。
何かの線が添架されており、調べると電線でもNTT線でも、ケーブルでもありません。従前の土地所有者にお聞きしてもわかりません。近所の方もわからないと言います。
昔から住んでいる福釜町にお住いの方に聞いたら
「もしかしたら、農協が昔、運営していた有線電話の線かもしれないよ」
と教えてくれました。
昔、JAが無料の有線電話という事業をしていたそうです。従前の所有者に聞くと、そういえば、子供のころ有線電話を使用していた覚えがあるとのこと。
JAに電話すると、現地にある木柱とコンクリートの柱は有線を添架しており、農協が有線事業をやめる際に、柱を撤去するか町内会に移管するかを尋ねたところ、引き続き町内会が有線を利用するとのことで、町内会に移管されたそうです。
今度は町内会に電話し、有線を現在も利用しているかどうか確認したところ、有線を利用しているという返事がきました。
ただ、町内会の有線の維持管理ができず、全国的に問題になっているという記事を見たことがありました。有線を廃止した後にも放置された柱などが残り、維持管理されない状態で放置されているという内容でした。
写真にあるように、現地に古い木柱があり、すでに少し傾いていました。地震がや強い台風の暴風で倒れそうな感じです。
町内会でも維持管理に関しては不安があったようで、
弊社負担で古い木柱やコンクリート柱を撤去するので、有線をNTT柱に添架できるように、許可を取って欲しいと提案しました。
NTTへ添架の許可申請をしたところ、なんと不許可という回答が!
何度かNTTへ掛け合い、町内会でなく安城市が添架する有線の管理をするのが条件で許可するということになり、NTT指定の書面で市長の印鑑が必要になりました。
町内会長から町内会の市議に依頼し、市に申請をしていただき、ようやくNTT柱への町内会有線の添架が可能になりました。
その後、弊社が町内会に約束した通り、道路に入っているNTT柱、有線の木柱、コンクリート柱を撤去しました。以下がその写真です。
道路がすっきりして、地域の皆様の車が通りやすくなりました。
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