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2020年09月13日
新築住宅の知識

外壁って大事ですよ!

弊社が仲介する新築分譲住宅に使われている外壁のほとんどが窯業系サイディングです。

外壁なんて、一生持つんでしょ?見た目が気になったら塗装すればいいだけでしょ?とお気楽に思っている方も多いと思います。

全面張替えには数百万円の費用がかかる高額な物です。正しい知識と理解をお持ちください。

窯業系サイディングについて

①窯業系サイディングとは、セメント質と繊維質を主な原料にして板状に成形しオートクレーブ養生などで硬化させた板状の外壁材の総称のことを言います。

オートクレーブ養生とは、外壁材の原板を、高温・高圧(160~170℃の水蒸気6~7気圧)の窯で固めて完全硬化させる製造法のことです。この窯で焼いていることから窯業系と名前が付きました。

 

【窯業系サイディングのメリット】

・防火性に優れている。

・耐震性に優れている。(塗り壁に比べて)

・デザインのバリエーションが豊富。

・施工期間が短い。

・品質が安定している。

 

【窯業系サイディングのデメリット】

・サイディングボード自体には防水性能はない

塗膜は経年劣化により防水性能が低下するため、定期的な塗装メンテナンスが必要。

・熱を吸収しやすい。

夏は表面温度は火傷するくらい非常に高くなります。遮熱性は低いです。

・シーリングのメンテナンスが必要。

シーリングが劣化したまま放置しておくと外壁内部に雨水が侵入します。

 

ちなみに、外壁材を裏にして数ヶ月、風雨にさらしておくと、裏側から水が浸透してボロボロに崩れてしまいます。

20年以上、一度も定期的なメンテナンスをしなかった外壁の中には、外壁材に水分が染み込んでしまい、もはや上から塗装することができない場合もありました。この場合は全面張替えをするしかありません。

現在では30年塗膜保証のついた窯業系サイディングは存在しますが、大変高価な外壁になります。

 

②窯業系サイディングの厚み

よく使用されるニチハ株式会社のカタログから抜粋しました。

厚みは、14㎜、16㎜、18㎜、21㎜、そして35㎜の製品もあります。弊社が仲介する新築分譲住宅は、ほぼ14㎜が使われていますが、部分的に16㎜のサイディングを使っている建築会社もあります。

基本的に、厚い材料になるほど見た目が良いだけでなく、塗装も耐久性が高い塗料を使っています。

14㎜までのサイディングの場合、各社のHPで確認しましたが、外壁の色落ちについての10年もしくは15年の保証が付いている商品はなかったと思います。

 

③施工について

14㎜のサイディングの場合、外壁材料を木下地に釘直留の施工になります。塗装が剥がれて釘頭が目立っていたり、外壁にハンマー痕が有ったり、釘直留部分にクラックが有ったりしてることが有りますので、購入時にはよくチェックして補修をお願いしましょう。

16㎜のサイディングの場合は、金具留の施工になる場合もあり、この場合は釘の心配はなくなります。(ただし、釘直留も可能なので建物を注意して見てください。)

メンテナンス方法

外壁のメンテナンスはシーリングの取替えと外壁表面の塗装をする必要があります。

新築住宅を購入すると、建物には10年保証が付いていると説明を受けるかと思います。

しかし、この保証は『住宅の構造耐力上主要な部分』と『雨水の侵入を防止する部分』についての保証です。10年間、何でも保証が受けられるわけではありませんので注意してください。

外壁の色落ちについてはも10年間保証されているわけではありません。外壁は色落ちが目立ちやすい色もあります。白、グレー、ベージュ系統の淡色は色落ちが比較的目立たない色です。

ごく一般的な新築分譲住宅に使われている外壁の場合、10~15年毎にメンテナンスを行う必要があります。費用の目安はニチハのHPではシーリングの取り替えと外壁の塗装で約125万円と記載されています。


私が現場仕事をしていた20年くらい前のシーリング材は、ウレタンから変性シリコンに変わりつつある時でしたが、耐久性が低くて10年間持つことは有り得ませんでした。

メーカーのメンテナンスページにも、シーリングは5年~10年くらいで点検して部分的に交換との記載があったくらいです。

外壁の塗装の時期にはシーリングは劣化してボロボロになっていて、雨漏りの原因にもなってました。

現在では15年の耐久性があるシーリング剤がメーカーから出ています。

外壁のメンテナンスは必ず必要です。メンテナンスを怠ると雨漏りだけでなく構造躯体の寿命を縮めることにもつながります。

日本人って雨漏りとかの実害を被らないとメンテナンスしない傾向にあるんですよ。

長く快適に住む為に、必ず早期メンテナンスを心がけて行ってくださいね。

飛び込み訪問には注意

お住まいになって10年くらい経つと、何故かポストに外壁塗替えのチラシが入っていたり、訪問営業が来たりします。


外壁塗装業者はよく人様の家の外壁を見て回っているんですね。


個人的な見解になりますが、このような業者にはご注意ください。


『キャンペーン期間中だから(モニターを探してるから)350万円のところを100万円に出来ます。』


『弊社独自の塗料を開発しましたから、30年以上持ちます』


まず、そもそも、こんなに値引き出来ることがおかしいのです。でも、実際に弊社のお客様は契約してしまい、翌日ご相談に来店されたことがあります。その時は直ぐにクーリングオフの連絡をしていただき、事なきを得ました。


また、塗料の開発には膨大な費用がかかります。訳の分からない塗料を使うくらいなら、日本最大手の日本ペイント等の塗料の方が信頼性があります。


ちなみに、私見になりますが、現場施工の塗装において30年持つ塗料を私は知りません。

塗料メーカーの対候試験の結果から出た数値でなく、実際に塗装工事をした現場で20年間持った塗料はフッ素塗料だけです。

無機塗料や光触媒塗料も耐久性が高いと言われていますが、現場で施工した経験はありません。


じゃあ、どんな塗料をお勧めするの?と聞かれたら、最終的には予算によりますが、10〜15年持つ実績があり価格的にもそれほど高額でないシリコン系の塗料をお勧めすると思います。
この記事を書いた人
堀田 秀隆 ホッタ ヒデタカ
堀田 秀隆
元々は、某トヨタ系企業に就職した技術者でしたが、某ハウスメーカーで営業を、設計事務所で設計を学び、弊社では分譲住宅の設計・施工・現場管理をした後、現在の不動産営業をしております。 この仕事はつくづく「人生相談」に似ていると実感してます。私の経験・知識・人脈をフル動員して皆様のご相談に乗らせていただき、安心したお取引が出来るように全力で頑張ります。
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