株式会社堀田土地
2023年01月16日
建築知識
下水道の合流式と分流式
以前に、公共下水道についてブログを書きましたが、今回は追加説明になります。
公共下水道は『合流式』と『分流式』の地域があります。『合流式』の地域は公共下水道が初期に整備された地域で、現在では全てが『分流式』で整備されています。
『合流式』は、汚水(トイレ)・雑排水(キッチン・洗面所)と雨水を同じ配管で下水道本管に接続しています。
『分流式』は、汚水・雑排水は下水道本管に接続し、雨水は側溝に接続しています。
合流式の方が宅内配管も簡素化できて費用も抑えられます。では、何故、現在は分流式が採用されているのでしょうか?
それは、大雨や洪水で道路が冠水してしまうと宅内から排水が流れないだけでなく、下水が逆流し、宅内の排水溝から溢れてしまうことがあるからです。
東京とかの都心部で大雨が降った時にこのような現象が起きたことは、たびたびテレビで放送されたことがありますが、ご覧になったことはありませんか?
このようなことから、合流式の地域においても、新たに雨水本管を埋設する市町村もありますが、インフラ整備にはかなりの費用がかかる為、簡単には全域が整備されることはないと思います。
合流式の地域のデメリットはわかったけど、宅内配管が簡素化できるなら費用が抑えられるメリットがあるじゃん、と思われる方もいると思います。
ところが、行政は合流式の地域でも将来のことを考えて宅内配管は分流式で施工しなさいと指導をしています。
以上になりますが、土地を購入する際には重要事項説明書ではサラッとしか説明しない業者がほとんどだと思います。
この記事を書いた人
堀田 秀隆
元々は、某トヨタ系企業に就職した技術者でしたが、某ハウスメーカーで営業を、設計事務所で設計を学び、弊社では分譲住宅の設計・施工・現場管理をした後、現在の不動産営業をしております。
この仕事はつくづく「人生相談」に似ていると実感してます。私の経験・知識・人脈をフル動員して皆様のご相談に乗らせていただき、安心したお取引が出来るように全力で頑張ります。
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