株式会社堀田土地
2023年09月17日
知識
共有名義の土地の分割について
土地が共有名義になっているケースは珍しくありません。
このような場合は法的に『共有物分割』を行なうことができます。
共有物の分割は、まずは共有者の協議によって行いますが、協議が調わない場合は裁判で分割が行われます。裁判上の分割は大きく分けて4つの方法があります。
実際、相続で取得した土地の売却を検討する中で、共有者の1人がどうしても同意してくれないことがあり、裁判所にて共有物分割をされた方がいらっしゃいました。
現物分割
土地の場合は、分筆する方法により現物分割することになります。
ただ、価値が同じように分割するのは土地形状により難しい場合もありますし、逆に分割することにより単独では売れない形状・面積になる場合もありますので注意が必要です。
競売
競売をし、売却代金を分割する方法です。
現物を分割することができない場合、または分割により著しく価値が減少するおそれがある場合に行われます。
価格賠償
持分の価格以上の現物を共有者の1人に取得させ、その共有者から超過部分の対価を支払わせて過不足の調整をする方法です。
全面的価格賠償
共有物を共有者のうちの1人の単独所有又は数人の共有とし、これらの者から他の共有者に対して持分の価格を賠償させる方法です。
これは、共有物を共有者のうちの特定の者に取得させるのが相当であると認められ、かつ、その価格が適正に評価され、共有物を取得する者に支払能力がある場合に行なうことができます。
この記事を書いた人
堀田 秀隆

元々は、某トヨタ系企業に就職した技術者でしたが、某ハウスメーカーで営業を、設計事務所で設計を学び、弊社では分譲住宅の設計・施工・現場管理をした後、現在の不動産営業をしております。
この仕事はつくづく「人生相談」に似ていると実感してます。私の経験・知識・人脈をフル動員して皆様のご相談に乗らせていただき、安心したお取引が出来るように全力で頑張ります。
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