令和5年 愛知県地価公示
愛知県のHPの資料を抜粋して説明します。
愛知県の地価の平均変動率をみると、住宅地は+1.5%、商業地は+2.3%と上昇しました。
地域別の平均変動率をみますと、住宅地では、名古屋市、尾張地域、知多地域、西三河地域で上昇し、東三河地域で下落しました。
また、商業地では、名古屋市、尾張地域、知多地域、東三河地域で上昇し、知多地域で下落しました。
ただ、実感としましては、公示価格は上昇しているものの実際の取引事例から考えますと、特に住宅地においては買い手がこれ以上の地価の上昇には追い付けない状況に思います。
これは、物価上昇に伴う建物価格の増加に伴い、土地建物併せた総額が増加していることにあります。今後も建物価格の上昇は止まりそうにありません。
また、今後、住宅ローンの変動金利が上昇するような事態になれば、買い手は住宅ローン審査が通らず、その影響で地価が下落する可能性は否定できません。
実際、一般的な分譲住宅の販売価格や買い手の希望価格は十数年前から変わっていません。(刈谷市内なら4,000万円前後)
こんな中、約10年に渡る住宅地価格の上昇に際し、土地面積や建物面積を小さくすること等で分譲業者の皆様は対応してきたかと思いますが、これももはや限界のように感じます。
ですから、これまで高値でまとまった用地を購入してくれた分譲住宅の販売が不振になれば、需要が大幅に減ることになりますから、地価が下落に転じる可能性も大いに考えられます。
とにかく、今後は、物価上昇と金融機関の住宅ローン金利の動向には注意が必要です。
それから、市町村別の平均価格なんですが、住宅地においては、昨年に引き続き、刈谷市が2位、知立市が3位、安城市5位にランクされています。
また、商業地においては、昨年に引き続き、刈谷市は3位にランクされています。
しかし、相変わらず刈谷市の地価の安定ぶりには目を見張るものがありますね。
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