新築分譲住宅より中古住宅を選ぶ理由ってなんでしょうか?
日本はまだまだ新築分譲住宅のシェアが圧倒的に高い市場です。
日本の中古住宅(既存住宅)市場は、2018年の調査(総務省「平成30年住宅・土地統計調査」、国土交通省「住宅着工統計(平成30年計)」)によると全住宅流通量の約14.5%にしか至らず、同じ2018年の欧米諸国に比べてもかなり低い水準にあります。
例えば、アメリカの全住宅流通量における中古住宅(既存住宅)の比率は約81.0%、イギリスは約85.9%、フランスは約69.8%とその差は明らかです。
しかも、中古住宅をマンションと戸建てに分けたとすると、戸建ての中古住宅の市場は本当に小さい状況だと思います。
戸建ての中古住宅をお探しの方ならおわかりだと思いますが、例えば、刈谷市内でお探しの場合、新築分譲住宅なら1年間で100物件くらい目にすることはあると思います。
ところが、中古住宅で、しかも程度が良さそうな物件となると、多くても1年間で20物件も見たことはないでしょう。
一般ユーザーは、どのような理由で中古住宅の購入を検討するのでしょうか?
①今の新築分譲住宅は土地が20~30坪と小さ過ぎる。もう少し広い土地が欲しいから
新築分譲住宅はコストを切り詰めるのに必死です。車も普通車2台ではなく、普通車と軽自動車くらいしか置けない物件も多くあります。
また、土地が小さい為、自転車を置くスペースが厳しく、南道路の物件の場合、車を置くと庭も全く取れないような配置計画になっています。
車を3台置きたい、将来建て替える際に困らない大きさの土地が欲しい。
このような土地に対する不満から、もう少し土地の広い中古住宅を探されるお客様がいらっしゃいます。
②地域限定で探しているから
本当は土地を探している。だが、地域限定なのでなかなか見つからない。希望場所なら中古住宅でも構わない。
このような理由から中古住宅も視野に入れざるを得ないお客様がいらっしゃいます。
③新築分譲住宅より魅力的な建物なら中古住宅でも構わないから
実は、最近のデーターによると、購入希望者は新築分譲住宅ではなく、中古住宅でも構わないと考えているとのデーターがあります。
良い建物が割安感で安心して買えるのなら新築に拘らないと言うことです。
その上で、良い建物だと判断出来て、割安感を感じられるのでしたら、ローコスト系の新築分譲住宅を買うくらいなら品質の良い中古住宅を探されるお客様がいらっしゃいます。
大よそ、このようなお考えで中古住宅を探されているのではないでしょうか?
もちろん、新築住宅は買えないけど中古住宅なら買えるかと思って探されている方もいらっしゃいます。
でも、程度の悪い中古住宅なら安く購入出来ても、メンテンナンスにお金がかかってしまい困ってしまうと思います。
中古住宅の購入をお考えの場合は、建物の品質に注意してくださいね。そして、ちゃんと説明してくれる不動産業者で購入しましょう。
売却をお考えの方も、ご自身の建物の良さをしっかり説明してくれる不動産業者で売却しましょう。
でもねぇ、不動産業者の営業マンの全てが建物のプロフェッショナルではありませんから。そこは気を付けましょう。
不動産は業務範囲が非常に広く、残念ながら、広く浅くが基本なんです。
その代わり、多くのブレーン(行政書士・司法書士・土地家屋調査士・税理士・弁護士等)を使い、自分では対応出来ない部分を補って仕事をしています。
わからないことは、『わからないので調べます!』と言う人間の方が知ったかぶりする人間よりもずっと信頼出来るはずですよ。
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