県外(関東甲信越地方)よりご相談 part1
親御様がお亡くなりになって、どなたも住まず放置されていたご実家の相談にご来店いただきました。400キロの道のり。本当にありがとうございます。
親御様が大切にお住まいになったご実家の場合、すぐには処分には踏み切れないものです。そうは言っても、一戸建ての場合、さまざまな心配があります。
・お庭や敷地周囲の草や樹木の心配
・建物内の換気の心配
・台風時や強風時の建物被害の心配
・放火や落書き、侵入の心配
とにかく、隣地所有者様へ迷惑をかけるのは避けたいものです。
初めのうちは、2ヶ月に一回くらいは帰省していても、段々とそれが大変になって行くものです。皆様一緒のお気持ちだと思います。
このような場合、弊社では次のようにご提案しています。
管理看板を付ける
弊社は売買だけでなく、賃貸もやっています。ですから、取り急ぎ、隣地所有者様に挨拶しながら管理看板を設置させていただいております。
管理中は定期的に写真を撮り、状況をメール等で報告させていただきます。それと並行して物件の調査を進めます。
売買もしくは賃貸にするのをお決めの場合は、当然無料で管理をさせていただいております。
賃貸にするケース
建物の傷みがそれほど酷くなく、軽微なリフォーム費用で貸せる状態になるなら、借家を提案することがあります。
借家をご提案するのは、ご実家に将来帰ってくるかもしれない等、誰かがご実家を利用する可能性がある場合です。
西三河では長期に住める『一戸建借家』は物件数が少ないので需要があります。
新築の一戸建借家の場合、家賃が月13万円前後していますが、この家賃ではなかなか長期に住んでいただけないようです。早期の入れ替わりの可能性があります。
弊社が借主様の予算をお聞きすると、月10万円前後でお探しの方が多いのが現状です。
昨今ではお勤めの企業様の家賃補助も少なくなっているようなので、昔(20年以上前)のように月20万円では借り手はつかないですね。
ただし、築年数が30年から40年経過していて長期的に賃貸物件にするにはリスクが高いと判断した場合は、『建替え専用の借家』として貸すことが多いです。
このような建物の場合、長期に貸していて、雨漏りの修理やお風呂、台所等の設備の故障の修理をしていたら貸さなかったい方がよかった!となってしまいますから。
弊社では賃料は月60,000円から80,000円くらいの設定にしていますが、同じ地域にお住まいの方が、建て替えをする際に気楽に借りれる借家は少ないので、わりと需要があります。
年にお一人借主が付けば、固定資産税等は十分賄えます。借主が付かない期間は弊社で定期的に建物の換気等の管理をさせていただきます。
借主は建て替えする方ですから半年くらいで必ず退去してくれますし、ましては同じ地域にお住まいの方が多いので、室内も丁寧に使ってくださる方が多く安心して貸せます。
それでも、契約は『定期借家契約』にして貸主様を法的に保護していますよ。
売買にするケース
お身内の皆様全員がご実家を使われない場合や、相続人全員が相談した結果、お金に変えたいというお気持ちが強い場合には売買をご提案します。
幸いなことに、愛知県の中でも刈谷市・知立市・安城市のある西三河地域は全国的にも財政が裕福なこともあり、地価は非常に高値安定傾向にあります。
ですから、テレビや新聞紙上で騒がれている空き家問題はありますが、売りたくても売れない地方の空き家問題とは全く事情が違います。
売却して、解体費用、測量費用等経費を支払っても多額の現金を手にすることができます。『不動産』が『負動産』になっている地域の方から見れば羨ましいかぎりだと思います。
今回のご相談のように、相続登記がまだの場合は、提携している司法書士に依頼して遺産分割協議書の作成から進めて行きます。
また、建物のガス・電気・水道が開栓した状態でしたので、ガスは至急止めていただくようにお願いしました。
建物内部に残っている物はとても片づけられない!とのお話しでしたが、遠方にお住まいの場合、ほとんどの方が無理です。
弊社の場合、大切な物や写真、アルバム等のお片付けはお願いしておりますが、その他は不用品の整理業者になるべく安く処分していただいております。
よく買取り業者はいないの?と聞かれることがありますが、正直、無料で引き取ってくれれば御の字で大してお金に変わることはありません。
調子のいいお話にはご注意ください。後から高い処分費を請求されたお客様も知っています。
こんな感じで進めてまいります。続きは進展があり次第ご報告いたします。