実家じまい5ヶ条
みなさまにも「実家」がありますか?その実家もいつか「終活」を迎える時が来るかもしれません。
1. 先延ばしは禁物!!親と実家について話をしよう!!
一番話しにくいことだと思いますが、親御様が元気な時に、家族みんなで実家をどうするか話をしてみてはいかがですか?
既に同居している家族が相続する予定の場合はいいのですが、そうでない場合もありますよね。
また、物の整理は親御様が元気なうちに協力して相談しながら一緒に進めましょう。物の量が多い場合や住居が遠方な場合は、専門事業者への依頼をお勧めします。
実際、相続した土地・家屋の売却依頼の際に家財道具一式が残っていて、賃貸や売却の際にはどうしたらいいですか?と聞かれることが多々あります。
2. 維持費を最小限に抑えるために早めの対策を!!
空家は誰も住んでいなくても税金や保険料、清掃費などが発生します。
空家を解体して更地にすれば修繕費や保険料などを支払わなくても済みます。ただし、固定資産税が上がる点は考慮が必要です。
特に、空家の場合は火災保険が切れている建物が多く、老朽化に伴い台風や突風などの強風により隣地に被害を及ぼす心配もあります。
また、万一、放火等が起きた場合は事故物件になってしまい、価値が下がってしまいます。
3. 早めに適正価格を知ること!!
実家じまいはなかなか決断できないこともあります。ただ、今後、実家をどうするか決める上でも、現在の適正価格を把握する必要があります。
実際に、相続された後に査定依頼を受けて調査したところ、実家が市街化調整区域で特別な許可を受けた土地の上に建築されたことが判明し、思っただけの価値がないだけでなく、売却にも時間がかかった案件もあります。
4. 活用法を考える!!
実家の価値(適正価格)を理解した上で、不動産の活用法とそのメリット・デメリットを理解しましょう。
1. マンション・アパート建築
長期に渡り収益が見込め、節税効果が高いが
将来の入居状況が不安。相続分割が困難
2. 駐車場経営
投資が少なく、安定収入が見込まれる
土地効率が低く、収入が少ない
3. 定期借家・定期借地
必要な期間にも賃貸が可能
建物の維持費用は大家さん負担。思わぬ出費も
4. 売却
資産の現金化ができる
ただし、物件により売却困難な場合も
5. 信頼できる不動産業者と巡り合う!!
スムーズな実家じまいをするうえで、ご自分が何でも相談できて、要望に応えてくれる不動産業者と担当者に出会えることが一番大切です。
業者選びには思っているより時間がかかることもあります。気持ちに余裕がある時に相談しましょう。
実家を放置していて近隣からクレームがあり慌てて業者を回っていると、色んな面で冷静な判断ができません。
実家が空家になっている場合、放置せずに早めに不動産業者に相談しましょう。