団体信用生命保険
団体信用生命保険は、住宅ローンを借りた人が、そのローンを全額返済できないうちに死亡もしくは所定の高度障害といった不測の事態に陥り、ローンの返済が困難になってしまった際に、そのローンを保険会社が被保険者の代わりになって金融機関に返済するという保険です。
以後、団体信用生命保険を省略して団信と呼びます。
つまり、団信は住宅ローンを組んでマイホームを購入した人が、万が一返済困難になってしまった際でもローンを完済できるようにするための保険です。
団信はローンの支払いを保証する保険であるため、住宅ローン契約時に加入が義務付けられている場合が多くあります。
唯一、フラット35だけは団信の加入が任意の為、健康状態に問題がある方でも住宅ローンを借りることもできます。
個人的には団信なしで高額な住宅ローンを組むことはお勧めしませんが、持病をお持ちになる前に生命保険に加入されていて、住宅ローンを完済できるくらいの死亡保険金が出る場合ならいいかもしれません。
私は住宅ローンの事前審査を出す際、お客様に団信が通らない具体例をお話ししています。例えば、喘息の方や睡眠薬を服薬している場合も通らないんですよ!とか。
具体例をお話しした方がお客様もわかり易いのではないでしょうか。また、引受条件を緩和した団信が利用できる金融機関もあります。
ワイド団信
三菱UFJ銀行には、ワイド団信(引受条件緩和型団体信用生命保険)があります。
●健康上の理由から従来の団信への加入が認められない方でも、住宅ローンに団信を付保できる場合があります。(高血圧症・糖尿病・肝炎など)
●ワイド団信を付保する場合、住宅ローンの適用金利に年0.3%上乗せになります。
但し、ワイド団信は融資実行時に50歳誕生日が来ないことが条件になります。
連帯債務の場合の注意
住宅ローンをご主人様と奥様の二人が連帯債務で組むこともありますよね。
メリットとしては住宅ローン減税をご主人様と奥様それぞれで受けることができます。
この場合、団信はどのような加入方法になるのでしょうか?
●ご主人様あるいは奥様のどちらかが団信に加入する。
この場合、団信に加入していない方に万一のことあっても住宅ローンはそのまま残ります。ですから、収入が高い方が団信に加入するケースが多いようです。
●夫婦連生団信に加入する。
夫婦連生団信に加入すれば、ご夫婦どちらかに万一のことがあった場合、住宅の持ち分やローン返済額等にかあかわらず、残りの住宅ローンがなくなります。
ただし、夫婦連生団信に加入する場合、住宅ローンの金利に上乗せされるケースが多いと思います。
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