株式会社堀田土地
2021年11月14日
中古マンションのお話
マンションって何年もつの?
中古マンションをお世話する時に、「マンションの耐久年数って何年なの?」と聞かれることがあります。
刈谷市周辺も築25年を超えるマンションをお世話する事が多くなりました。ですから、買主様がこのような質問をしたくなるお気持ちもよくわかります。
マンションの寿命はコンクリートの劣化に関係します。
コンクリートは当初はアルカリ性です。これが、空気中のCO²を吸収し、年に0.5㎜ずつ中性化していきます。
鉄筋のかぶり厚(コンクリート厚)が3㎝だとすると、コンクリートの中性化が60年で鉄筋にまで到達する計算になります。
コンクリートが中性化しても強度が弱まるわけではありませんが、空気や水が浸透しやすくなり劣化します。
劣化が鉄筋にまで到達すると、錆が生じて鉄筋は膨張しコンクリートを徐々に押し出し亀裂が入ります。
これを爆裂と言います。この結果、建物に雨漏りが生じたり、マンション自体に構造的な問題が生じることもあります。
このような場合も、適切な修繕をすることでマンションの寿命を延ばすことができます。
そして、多くの研究があり、マンションの寿命は117年、120~150年などの諸説があります。
適切なメンテナンスが行われれば、マンションは構造的には思ったよりも長くもちます。
ところが、管理組合が適切な修繕積立金の積み立てを行わなければ、適切な修繕工事を行うことが出来ません。
その為、適切な修繕が行われなかった結果、取り壊しや建替えやになったマンションもあります。
結局、長く快適に住めるマンションというのは、管理組合が長期修繕計画を作成し、それにしたがって適切な修繕が行われているマンションということになります。
この記事を書いた人
堀田 秀隆
元々は、某トヨタ系企業に就職した技術者でしたが、某ハウスメーカーで営業を、設計事務所で設計を学び、弊社では分譲住宅の設計・施工・現場管理をした後、現在の不動産営業をしております。
この仕事はつくづく「人生相談」に似ていると実感してます。私の経験・知識・人脈をフル動員して皆様のご相談に乗らせていただき、安心したお取引が出来るように全力で頑張ります。
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