中古マンションの価格の変遷
私は平成5年頃より住宅や不動産の仕事に従事しています。当時は、バブル経済が崩壊し、地価が下がり始めている状態でした。
金利も下がり始めていました。旧住宅金融公庫の金利が4.1%になった際、『史上最低4.1%!!』なんてチラシを作ったものでした。
現在の変動金利が0.5%程度ですから、約28年前の金利がいかに高かったのかがわかりますよね。
地価はこのまま下がり続け、刈谷市周辺の地価が底を打ったのは平成18年前後だったのではないでしょうか?
その後は、トヨタ自動車関連の景気に引っ張られるように地価は上昇しました。
リーマンショック、東日本大震災の際に再び落ち込んだのですが、その後は再び持ち直し、昨年のコロナショックまで8年連続上昇したのは記憶に新しいところです。
この間に中古マンションの価格がどのように変化してきたのでしょうか?
平成6年新築の私の同級生が3,000万円で購入した三河安城駅周辺のマンション。
平成16年に1,500万円程度で売買しました。同級生から、10年で半値か!!と言われた記憶があります。
この当時に購入していただいたお客様の場合、売主様が丁寧に使用されていたお部屋ならハウスクリーニングをするだけで住むことができました。
そして、全室クロスや障子・畳の張替えをして給湯器を交換しても、リフォーム費用は100万円かからない状況でした。
この同じマンションがさらに10年経った平成26年になっても、売出し価格は1,500万円を超えていました。
いくら丁寧に使用されていましても、建物の設備は古くなっています。この頃になると、購入後、お風呂・洗面台・キッチン・トイレのリフォームする買主様も増えてきました。
1,500万円で購入しても、リフォームすると2,000万円を超える金額になることも珍しくありませんでした。
そして、さらに7年が経過した現在、築27年が経過したこのマンションは、リノベーションされて売りに出ることが多くなりました。
金額はリノベーションの程度によって異なりますが、2,000万円~2,800万円程度で販売されています。
もちろん、マンションは構造躯体がしっかりしている為、フルリノベーションをしたお部屋は当時の新築以上の仕上がりになっています。
これが、刈谷市周辺の中古マンションの価格の変遷です。
ちなみに、今回お話ししたマンションと同一地域の新築分譲マンションや新築住宅は4,500万円程度になります。
リノベーション済みの中古マンションは室内は当時の新築マンション以上の仕上がりにはなっているのですが、この金額を皆様はどう思われますか?
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