信用情報の登録期間中でも住宅ローンが借りれた話!
自己破産をすると、信用情報に事故情報として登録されます。これが所謂、「ブラックリスト」というやつですね。
この信用情報に問題があると、住宅ローンの審査に通らず、気に入った住まいが見つかっても、購入できないことになってしまいます。
信用情報の事故情報は5年~10年で抹消されますが、信用情報機関によって登録期間がことなります。
信用情報機関の登録期間
全国銀行個人信用情報センター(KSC) 10年
株式会社日本信用情報機構(JICC) 5年
株式会社シーアイシー(CIC) 5年
ある行員に聞いたところでは、事故情報の登録機関が過ぎた後でも、金融機関は、自己破産をした方の情報を独自でデータとして残しているので、上記の信用情報機関の登録が抹消されたとしても、住宅ローンを貸すかどうかは金融機関の判断で、貸す銀行もあれば、貸さない銀行もあるということでした。
信用情報登録期間中でも
仮にA様とします。マイホームを探すために、弊社にご来店いただき、何件か内覧し気に入った物件が見つかりました。
資金計画などの説明をさせていただき、住宅ローンの事前審査をすることに。
2日~3日で農協系と信用金庫系は事前審査がOK、
なのに地方銀行の事前審査はアウト。
借入(車のローン)やカードの滞納はないと聞いておりましたので、おかしいなと思い、A様に確認したところ、
この時点で、A主様が、過去に債務整理をし自己破産したことをお話し下さいました。
A様が、ご自身の信用情報を取り寄せて、JICC、CICともに、事故情報が抹消されていました。
事前審査では信用情報の調査に同意していたので、調査済みの結果で事前審査が下りたものだと思い、
A様は売買契約を締結し、信金で本審査の申し込みをしたところ
本審査で引っ掛かりました!
全国銀行個人信用情報センターに事故情報が載っていると。
「はあ?」「今頃?」
事前審査できちんと調べといてや~。
金融機関・保証会社と交渉!
A様と私はがっかり⤵。
ローン特約を使って契約解除も検討しましたが、ダメもとで金融機関と交渉しようと思いました。
①A様から自己破産の経緯を詳細にお聞きしました。
親族の連帯保証人になったために、債務を被ってしまい、弁護士のアドバイスで債務整理のため自己破産したということでしたので、主たる債務者でなかったことを金融機関に猛アピール。
また、金融機関からの問い合わせは、隠し事をせず誠実に話していただくようにと、アドバイス。
②最近のカードローン等の債務状況や返済履歴を確認
堅実な生活をしてしていることを伝える。
③勤務先・勤続年数・勤務先
一部上場企業、高年収・返済負担率も低く、属性良し!→ここのところ評価して欲しいアピール
④健康状態
健康状態・精神状態良好で、バリバリ働ける!アピール
保証会社と交渉して欲しいと伝え、金融機関の方が頑張ってくれました。
本当にありがとうございます!!!
金利や保証料の条件は少し悪くなりましたが、借入OK!!!
「やった~!!」
今回、住宅ローンの借入が可能になったわけですが、自己破産といっても、連帯保証人であったことと、やはり勤務先などの属性が良かったことで、保証会社の了解を得られたんだろうと、思います。
保証会社・金融機関の皆さまが、個別に判断していただいたことに感謝致します。
今回、マイホームの夢が叶い、今後も堅実な生活を続けられることと思います。
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