住宅ローンの実行金利について
住宅ローンは事前審査、本審査を経て金融機関と金銭消費貸借契約を締結後に実行されます。
土地や建物の取得スケジュールにより、事前審査提出日から融資実行日まで数ヶ月の期間がかかることもあります。
この場合、融資実行時の金利はどうなるのでしょうか?
①融資実行月の金利が適用される。
三菱UFJ銀行他、一般的な金融機関
大原則として、融資実行月の金利が適用されます。
例えば、変動金利なら、金融機関の店頭金利が2.475%でしたら、この金利から最大優遇幅を引いた金利が実行金利になります。
翌月の金利は月末近くにしか決定されませんでしたので、15年くらい前は、月末になると金利が上がるのか下がるのかドキドキして動向を見守っていました。
今と違い、15年くらい前は、1年間で0.7%くらいの金利の振れ幅があったのです。
当時は変動金利が主体ではありませんでした。10年固定金利で、実行金利が1.8%~2.5%くらい変動しましたので、金利の動向には非常に敏感でした。
②融資の本申込日の金利が3ヶ月経過後の月末まで適用される。
JAあいち中央
非常に助かる制度ですが、一つ注意点があります。
万一、融資の本申込日の金利よりも実行月の金利が低くても(新たな金利キャンペーンにより)融資申込日の金利が適用になります。
③融資承認日の金利と融資実行日の金利どちらか低い方の金利が適用される。
東海ろうきん
こちらも注意点が一つあります。
融資承認日から1ヶ月以内に融資実行の場合に限り適用になります。それ以外の場合は融資実行日の金利が適用になります。
ここ数年は、金利がほぼ変動しない状況が続いており、特に変動金利についてはあまり神経質になることはないと思いますが、やはり注意が必要です。
余談ですが、アメリカは長期金利が上昇しました。
そして、コロナ禍の昨年、一部の州では不動産価格(中古市場)が15%も上昇したそうです。
日本では、中古住宅が新築価格より上昇することは、一部の中古マンション以外ではほとんど無いと思います。
それ以上に、日本の不動産価格は高く、収入に占める住宅ローン割り合いも大きいです。
デフレが20年以上続くこの国において、西三河地域の土地価格は8年連続上昇を続けてきました。
その結果、15年前の新築分譲住宅の土地面積は平均45坪程度だったのが、今や、土地30坪程度なのが当たり前になってしまいました。
買い手側の収入が増えない訳ですから、新築分譲住宅の売値は変えられません。
その結果、地価が上昇した分、土地面積を小さくするしかなくなってしまいました。
まさか、刈谷市内で土地20坪の新築分譲住宅が販売される時代になるとは、予想すらできませんでした。
関連した記事を読む
- 2024/10/20
- 2024/10/06
- 2024/07/14
- 2023/04/28