旧耐震のマンションを放置した結果
相続した中古マンションを手放したいというご相談がありました。
旧耐震の中古マンションで、15年以上もの間、誰も居住せず放置されたマンションを相続し、毎月の管理費・修繕積立金・固定資産税などがかかり、所有しているだけで、お金を払い続ける必要があるので、早く売却したいというお話でした。
使用されていなかったので、室内の状態も悪く、全面的に改装して賃貸にするにもお金がかかります。
玄関ドアも開けづらく、サッシの開閉も困難で、カギが閉まらない。また、床もペコペコしており、所々床がはがれて、床からガス管がむきでた状態です。
とても、一般のエンドユーザーにご紹介できる状態ではなく、マンションの買取り業者への買取りを依頼することにしました。
13社に打診→まさかの【買取り不可】の回答
13社に打診したところ、机上で金額の回答があった5社のうち、価格が高い3社に内覧のうえ、価格の回答をお願いしました。
ところが内覧した業者の3社とも、まさかの買取不可の回答が・・・・!
(※管理会社との相性が悪いのでという珍回答もありました( ゚Д゚))
買取りしない理由
買取り業者が買取りしない理由は
①想像以上に、室内の状況がひどい。
②マンションの共用部の漏水履歴。
①の室内のひどい状況でも、買取り金額を下げればリフォームで綺麗にはなるけれども、長期間にわたり使用がないため、高圧洗浄などもしておらず排水管の状況も不明、
マンション各部屋から部屋への漏水記録が多いので、共用部分の配管の老朽化で、再販後の配管からの漏水のリスクが高い。
と言うのが大きな理由でした。
長期間の放置はリスクしかない
戸建て、マンションを長期間放置することはリスクしかありません。人が住んでいないと老朽化もすすみます。
①所有し続ける
人が住んでいない場合、定期的窓を開けて空気を入れ替えたり、サッシを動かして、滑りが悪くならないようにしたり、戸建てであれば、草刈りをしたりと、管理が必要になります。
②賃貸にする
人に貸し(賃貸にする場合、リフォームしないと貸しづらい場合は、リフォームにかかる費用がどれくらいの期間で回収できるかを検討)、賃料を得る。
③売却して現金化する。
現金化して他の金融資産に組み替え老後に備える。
最近は、年金だけでは不足する老後の生活資金に備える方が増えています。
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