『断熱等性能等級4』の家ってどんな家?
以前にブログで、日本の住宅は欧米の住宅に比べて断熱性能が劣るから、新築分譲住宅を買うなら『断熱等性能等級4』の家は必須だよ!って書きました。
『断熱等性能等級4』は、国が定めた住宅性能表示制度上の最高ランクになるのは間違いありません。それよりさらに上に『認定低炭素住宅』や『ZEH』がありますが、こちらは弊社が仲介する新築分譲住宅には採用されていませんので、今回は割愛します。
それでは、『断熱等性能等級4』の住宅はどの程度の断熱材やサッシを使った家なのかを説明します。
【愛知県の場合】
愛知県は省エネ基準地域区分6の地域に該当しますので、UA値(外皮平均熱還流率)が0.87、ηA値(平均夏期日射侵入率)が2.8を満たせばいいことになります。
これではわかりにくいので、この数値を満たすために、どの程度の断熱材(グラスウール)やサッシを使えばいいのかを記載します。
【木造軸組工法で高性能グラスウール、密度16Kを使用した場合】
天井:160㎜ 外壁:90㎜ 床:90㎜
【サッシ】
金属性の一重構造の建具、ガラスは低放射複層ガラス(中空層の厚さ5㎜以上10㎜未満)
こんな感じの仕様で大丈夫です!!
いかがでしょうか?これが凄い仕様なのでしょうか?
これまで50㎜とか75㎜程度だった断熱材を少し厚くして、既に普及しているLow-E複層ガラスのサッシを使えばOKなんです!
実は、この仕様が2020年から法律で義務化されるはずでした。
どんなローコストの新築住宅もこの仕様を守らなければならないはずだったのです!
いつまで延長になるのかは未だ未定です。
更に驚くのは、『断熱等性能等級4』の基準は平成11年省エネ基準(次世代省エネ基準)とほぼ変わらない程度の基準なんです!
当時は、UA値(外皮平均熱還流率)ではなく、Q値(熱損失係数)で基準が決められていましたが、どちらにしろ同等程度の基準です。
これが、最高等級と言っているのがこの国です。だから私は、この基準の証明がある新築分譲住宅を最低基準としてお勧めしているわけです。今後、この基準の義務化が決定するのは間違いないからです。
いやいや、設計住宅性能評価書と建設性能評価書は取得していないけど、この仕様の家だよ!って言う建築会社もあります。
でもね、両住宅性能評価書を取得した住宅は、数十万円の経費をかけて申請し、第3者機関の4回の検査に合格しているわけです。
買主様からすれば、建築会社を信用する口約束なんかよりずっと安心できますし、将来、売却する時には住まいの通知表がある家(性能評価書の有る家)の方が絶対に資産性が保たれるはずですよ。

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