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2021年11月23日
建築知識

ブロック擁壁には注意を! part2

以前に、ブロック擁壁には注意を! part1と言うブログを書きました。

 

今回はその応用編のお話しになります。先日、査定依頼を受けて物件調査をした際のことです。

土地の南側隣地が高く、RC擁壁があり、さらにその上に6段のCB(コンクリートブロック)が積んであり、塀ではなく土留めとして使用されていました。

二段擁壁が問題に‼

このような土留めを二段擁壁と呼びます。


この二段擁壁のうち、RC擁壁は、区画整理事業の際に築造された高さ2m以内の物で構造的にも全く問題がありません。
 

問題は、この上に築造された6段のCBです。高さは1.2mあります。RC擁壁とCBを足すと約3.1mの高さになる場所があります。


この場合、何が問題になるのでしょうか?


南側の土留めが、建築基準法施行令第142条に適合する擁壁に該当せず安全性が認められない場合は、がけ条例が適用されることになるからです。

がけ附近の建築物(愛知県建築基準条例第8条)

建築物の敷地が、高さ2mを超えるがけに接し、又は近接する場合は、がけの上にあってはがけの下端から、がけの下にあってはがけの上端から、建築物との間にそのがけの高さの2倍以上の水平距離を保たなければならない。

 

ただし、堅固な地盤又は特殊な構造方法によるもので安全上支障がないものとして知事が定める場合に該当するときは、この限りでない。

隣地の土留めが大問題に‼

がけ条例が適用されることで、今回の査定地は売却するのが難しくなりました。

 

なぜなら、南側隣地境界から6.2mの範囲内は建築物を建築することができず、土地の利用上、問題が生じてしまうからです。


そして、南側隣地の既存擁壁のベース上に建築物がある場合、建築物を壊さないかぎり擁壁を作り直すことは不可能です。


この場合、隣地所有者にがけ条例が適用される部分を買ってもらう解決策もあるのですが、資金の問題や、売却することにより残地が売りにくくなる場合もあります。


売主様からすれば、安全性が担保さあれない隣地の土留めのせいで、大切な資産が有効活用できず塩漬け状態になってしまいました。


いずれにしろ今回のケースは解決に時間がかかりそうです。


皆様もご自分の所有地の隣地に高低差や擁壁がある場合、高さが2mを超えるかどうか確認してくださいね。










この記事を書いた人
堀田 秀隆 ホッタ ヒデタカ
堀田 秀隆
元々は、某トヨタ系企業に就職した技術者でしたが、某ハウスメーカーで営業を、設計事務所で設計を学び、弊社では分譲住宅の設計・施工・現場管理をした後、現在の不動産営業をしております。 この仕事はつくづく「人生相談」に似ていると実感してます。私の経験・知識・人脈をフル動員して皆様のご相談に乗らせていただき、安心したお取引が出来るように全力で頑張ります。
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